スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 スポンサー広告 トラックバック:- コメント:-

【新刊!】『なぜ富と貧困は広がるのか』旬報社

tomihin.jpg


 ガテン系連帯共同代表を勤める木下武男さんが、ワーキングプア研究で有名な後藤道夫さんと共に本を出しました。『なぜ富と貧困は広がるのか』です。

 この本は単なる読み物としての読み物ではございません。
 生きるための参考書とでもいった方が良いでしょうか。

 働くものが働いても働いても生活が苦しいのに、トヨタの昨年度の役員報酬は39億円で過去最高額。なぜ貧困が叫ばれる中で、企業は未曾有の利益を得ることができるのか?
 素朴ですが、難しそうなこんな社会の仕組みと、その只中に立たされている働く者だからこそ、やれることがたくさん書かれています。
 サブタイトルは「格差社会を変えるチカラをつけよう」ですが、そのとおり、読者は否が応でもこの世の中を生き抜くためチカラがついてしまうでしょう。

 たくさんの方に読んでもらいたい本です。
 ガテン系連帯の仲間もよんでいます。
 ぜひ、お読みください。もりもり力をつけてください。


『なぜ富と貧困は広がるのか (格差社会を変えるチカラをつけよう) 』
後藤道夫+木下武男
A5判並製/164頁/
定価1,470円
発行日 2008年6月10日
ISBN 978-4-8451-1074-2 C36
旬報社

<著者紹介>
後藤道夫(ごとう・みちお)
都留文科大学教授。専門は社会哲学、現代社会論。主な著書に『収縮する日本型〈大衆社会〉-経済グローバリズムと国民の分裂』(旬報社、2001年)、『反「構造改革」』(青木書店、2002年)、『戦後思想ヘゲモニーの終焉と新福祉国家構想』(旬報社、2006年)など。

木下武男(きのした・たけお)
昭和女子大学数授。専門は現代社会論、労働社会学、女性労働論。主な著書に『日本人の賃金』(平凡社新書、1999年)、『格差社会にいどむユニオン-21世紀労働運動原論』(花伝社、2007年)など。

<主な目次>
序 章 貧困化する社会に未来はあるか
第1章 企業は巨大化するのに、なぜ暮らせない労働者が増えるのか
第2章 私たちは階級社会に生きている
第3章 なぜ労働組合は生まれ、どんな役割を果たすのか
第4章 私たちはどのような社会をめざすのか
スポンサーサイト

2008年07月02日 本のご案内 トラックバック:0 コメント:1

 中学生の頃。社会の授業で「共産主義社会っていうのは、働く労働者が中心の社会なんだ」と教えられて「それが一番理想的なんじゃないか」と思った。今の世の中はどう考えても平等じゃないのだから、それを変えなければいけないのは当然のことだと思った。でも、「人間っていうのは競争の中で刺激し合わないと堕落するんだ。だから社会主義国家は軒並みダメになったんだ」という俗流の解釈に流されるまま、働く人が中心の世の中はユートピアなんだと思いこまされた。

 高校生の頃。ボチボチ自分の将来について考え始めた頃。サラリーマンになる自分を想像したときに、どうしても解せないことが一つあった。なんで農作物とか服とか家とか、生きていくのに絶対必要なモノを作らなくても、お金さえあれば生きていくことが出来るのだろう。山一證券が自主廃業したのがちょうど僕が高二の時だったけど、株とか證券とか生きていく上で必要なさそうなモノがまかり通っている世の中が不思議でしょうがなかった。一瞬こんな世の中の不思議を詳しく勉強してみたいと思ったけど、そうすると世界の矛盾が明らかになって、割り切って生きていけなくなりそうに思えた。だから敢えて目をつむって生きていくことにした。

 あれから10年以上経った。引っ越し、コンビニ、ガソリンスタンド、皿洗い、建築現場…。色んな仕事を転々としながら、この本で書いてあることを身をもって学んできた。実体験を思い出しながらこの本を読むと、10代の頃、僕の前に立ちふさがった大きな謎が氷解していく。資本主義社会で自分たちがどのように搾取されているのかがよくわかる。普段卑しめられている僕らフリーターだけど、それが今の社会から必然的に生み出された存在だということもよくわかる。

 でも、僕個人が体験したことのないことも、この本には書いてあった。それこそ、僕がこの本を読んで一番感動したところだ。第3章、労働組合の必要性について書かれてあるところだ。

 ガソリンスタンドで働いていたときは、アルバイト同士で競争させられていた。売上を出せなければ上司に怒られるだけでなく、収入に直接響いてくる。だからアルバイトの中でも出し抜こうとする奴が出てきたりして、敵対心を煽られた。社員も低賃金でこき使われていたから、職場はいつもギスギスしていた。
 つい最近までやっていた日雇い派遣では、みんなで協力しあって仕事していた。競争を煽られることがないから、職場は和気藹々としてとても働きやすかった。でも、毎日同じ職場に行ける訳じゃない。せっかく仲良くなっても、同じ人と次いつ会えるかわからない。せっかく同じ境遇の人を見つけても、これじゃ繋がれるはずもない。

 こんな孤独な経験があるからこそ、第3章の内容は心に響いた。同じ境遇で働く仲間が、一致団結して労働条件を向上させていく。資本主義がいかに労働者から搾取しているのかはわかっても、ならばそれをどうやったら変えていけるのか。それこそ労働組合なんだ、仲間と協力することなんだ。
「仲間」。僕たちの世代はなかなかこんな言葉を使わない。なんか照れくさいし、胡散臭い印象もあった。でも、この本を読んだ後は、そんな胡散臭さも吹き飛んだ。この本に書いてある「仲間」というのは上っ面のものじゃない。搾取のない社会をつくる、本当にみんなが協力しあって生きられる社会を作る、そのために協力していくということこそが、この本に書かれた「仲間」の本当の意味なのだと思う。

まさに目から鱗だった。働き方を、そして社会そのものをいかに良くしていけるのか。そのための現実的な方法が書いてある本だと思った。正社員も非正社員も、色んな働き方をしている人全部にも読んでもらいたいと思った。そして、語り合ってみたい。

2008年07月07日 とおりすがり URL 編集












管理者にだけ公開する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。