fc2ブログ

日研総業の春闘、解決! &  いよいよ日野自動車が希望する派遣社員を期間工に採用へ

日研総業の春闘、ようやく解決しました!
時給100円引き上げへ
日野自動車、本社工場、羽村工場で連休手当3万円も支給


●7/26 労使協定に調印。
 日研総業の派遣社員のみなさん、すべての派遣会社の派遣社員のみなさん。そして、日野自動車の社員のみなさん。
 日頃からガテン系連帯へのご理解、ご支援ありがとうございます。

 このブログでは、ずいぶんご無沙汰していましたが、この間に今年3月から続いた日研総業の07春闘が、ようやく解決しましたので、ご報告します。

 7月26日に調印した労使協定の主な内容は次の通りです。
協  定  書 (要 旨)

1.日研総業日研総業ユニオンは、派遣社員の細切れ雇用を改善する必要性について確認。本年中に改善方向を明確にする。
2.日研総業は、派遣社員の労働条件を期間工と同一水準に近づけるよう努める。
3.時給を100円引き上げ、1250円とする。(日野、羽村で勤続1年以上。9月1日から)
4.5月と同様に8月も「連休手当」を3万円支給する。(日野、羽村で。9月20日)
5.寮費を本年7月から最大1万3千円引き下げる。(基準は別表。地域別になっています。)
6.本年8月から作業服を無償支給する。(1着目。支給基準は別途協議)
7.連休手当の制度化、寮費・備光熱費などのさらなる見直しなどについて解決に向けて継続協議する。
 2007年7月26日
    日研総業株式会社          日研総業ユニオン
    代表取締役 清 水 真 一     執行委員長 和 田 義 光


●「派遣社員の労働条件を期間工と同一水準に」と約束!
 日野自動車で働く派遣社員の年収は、期間工と同じしごとをしているのに、これまで100万円以上も低いのが現実でした。これを改善したいと願って昨年10月、私たちは日研総業ユニオンを結成しました。今回調印した協定書で、日研総業は「派遣社員の労働条件を期間工と同一水準に近づけるよう努める」と明言。今後もユニオンとの協議を継続していくと約束しています。

 私たち派遣社員の切実な要求を誠実に受け止め、改善を決断して下さった日研総業の経営陣の方々に感謝したいと思います。また、同じように、誠実な態度で団体交渉に応じて下さった日野自動車の経営陣の方々にも感謝致します。派遣社員のみなさん、日野自動車の社員のみなさんのご支援、ご協力にも心からお礼申し上げます。

 派遣社員も力を合わせれば出来る! 私たちはそう確信しました。これからも頑張ります。


■■希望する派遣社員は期間工に採用へ■■

06年9月1日から継続して勤務した人が対象者、応募期間は7/31~8/3まで

●8/24に雇用契約 
 日野自動車が私たち派遣社員の直接雇用を決定しました。そして、対象となる派遣社員全員に対して、7月30日付で申し込みを行いました。

 対象者は今年8月末日で1年間継続勤務したことになる派遣社員。希望する派遣社員は、9月1日以降はだれでも、現在の期間工と同一の雇用条件(賃金・労働条件や雇用契約期間など)で日野自動車で働くことができるようになるのです。

 これは、労働者派遣法が定める「直接雇用の申し込み義務」にもとづく措置です。

 派遣会社は、同じ就業場所の同じ業務に1年以上続けて派遣社員を派遣することができません(この制限期間は今年3月からは3年に延長)。したがって、1年を超えて派遣社員に仕事をしてほしい派遣先メーカーは、派遣社員に対して、「直接雇用」を申し込み、その派遣社員の雇用を安定させなければならない、と派遣法は規定しています。

 ところで、派遣社員を使っている製造メーカーは、派遣社員を直接雇用すると賃金が高くなってうまみがなくなるで、見かけ倒しの直接雇用でごまかしているケースが多いのが実態です。日立製作所などは、直接雇用したものの賃金も労働条件も派遣社員と全く同じ、つまり、レッテルを貼り替えただけというひどい内容でした。

●直接雇用で年収と労働条件は大幅に改善されます
 しかし、日野自動車は、こうしたごまかしをしませんでした。私たちに対して、「現在の期間工と同一の賃金・労働条件で直接雇用する」と明言して下さいました。 

 現在の期間工は、派遣社員より年収がおよそ100万円以上も多く、寮費や光熱費や備品代を差し引かれることはありません。雇用も派遣社員より安定しています。法の網の目をかいくぐる姑息な手法を用いるメーカーも多い中、法律通りなので当然といえば当然ですが、私たちの要求を真剣に受け止めて下さった日野自動車の決断を、私たちは心から歓迎したいと思います。

 私たちは、日野自動車が今後とも、派遣社員の雇用安定と労働条件のために今後とも誠実な話し合いを続けてくれることを期待しています。 
スポンサーサイト



2007年07月29日 日研総業ユニオン トラックバック:0 コメント:1

日研総業の回答、固まる!!―「連休手当支給」「寮費引き下げ」

日研総業の回答、固まる!!
 (1)「連休手当」、1人3万円支給(6/20)
 (2)寮費、最大1万3000円引き下げ


 日研総業の派遣社員のみなさん、そして他の派遣会社のみなさん。そして、日野自動車の社員のみなさん。日頃から私たちガテン系連帯と各ユニオンの活動に温かいご支援をいただき、ありがとうございます。
 今年3月から続いた07春闘にようやく解決見込みがつきましたので、お知らせします。

●詳細は本日夕方、ユニオンに書面回答
 私たちガテン系連帯とユニオンは、
07春闘の重点要求として、
 ①雇用の安定、
 ②時給の引き上げ、
 ③ボーナス支給、
 ④1月、5月、8月の長期休業時の休業保障(連休手当)、
 ⑤寮費の大幅引き下げと地域の賃金水準を考慮した料金体系などをかかげ、

3月いらい粘り強く交渉を重ねてきました。

 この重点要求について、先週末までに、見出しのような回答内容を引き出すことができました。若干補足します。

 (1)「連休手当」は、今年5月の連休時の休業保障として支給されるものです。6月20日の5月分賃金に上乗せして支給されます。なお、3万円という金額は、9日間の連休期間から2回の土曜と日曜の4日分を差し引いた5日分×日額1万円の60%(労基法上の休業手当に準拠)として算出しました。

 (2)寮費の引き下げ額は地域と部屋のタイプによって異なります。「1万3000円」は都市部の3DKタイプの寮の場合の引き下げ額。地域別および部屋のタイプ別引き下げ額は別途一覧で示します。なお、実施は7月度からです。

 なお、日研総業は本日夕方、日研総業ユニオンに対して正式な書面回答を提出することになっています。これを受けて、私たちは残りの雇用安定や時給引き上げなどの要求についても最後の詰めの交渉を行い、労使協定を結ぶ予定です。

●やればできる! 引き続きのご支援、お願いします。
 日研総業ユニオン結成から約8カ月、FCCユニオン結成から6カ月。派遣労働の改善に向けた成果が着々と実り始めたことを実感します。バラバラではいけない。力を合わせて団結すれば必ず成果があがることを私たちは確信しました。これからもガンバリます!

2007年06月18日 日研総業ユニオン トラックバック:0 コメント:6

ようやっと、寮にカギが取り付けられました!

先ほど、和田、池田の部屋に、団体交渉の約束どおりカギが取り付けられました。小さなものですが、やっとあがった大きな成果でもあると思います。カギの取り付けを希望の方は業担に申し出ればつけてもらえるはずです。

key2.jpg

key1.jpg

2007年05月17日 日研総業ユニオン トラックバック:0 コメント:2

日研総業がアンケート結果を受けた対応策を発表。

昨年11月、ユニオンとの話し合いを受けて行われたアンケート調査の簡単な結果と、それらを受けた具体的な対応策を日研総業が発表しました。

この中で日研総業は、給与面の改善を今後広く検討すること、寮費の見直しを7月までに行うこと、各部屋への鍵の取り付けの推進することなどを約束しています。

ユニオンの成果がようやく目に見える形になりはじめたといえるでしょう。

詳細を記した掲示物が、各事業所の詰所などにあるはずです。
ご確認ください。

2007年04月12日 日研総業ユニオン トラックバック:0 コメント:8

和田、池田、契約延長です。

 ご心配おかけしていますが、5月1日~6月30日までの2ヵ月間の更新がありました。これでユニオンを結成してから5回目の延長です(これまで12~1月、2月、3月、4月の延長があった)。
 1ヶ月更新が今年に入ってから続いていて、これはもう終わりではないかな、と心配していましたので、まずはホッとしました。
 とはいえ、2ヵ月というのも、1ヶ月と大して変わらぬ短さです。ガテン系連帯としては、もっと長期間安定的に働けるよう運動していきたいです。

kamenoo.jpg

関係ありませんが、八王子の居酒屋で見つけた和田さんの故郷・新潟の幻の酒「亀の尾」。とても高くて飲めませんでしたが、写真だけ撮りました。

2007年03月26日 日研総業ユニオン トラックバック:0 コメント:2

3/13、日研総業との団体交渉報告

去る、3/13、日研総業と団体交渉を行いました。

■1ヶ月雇用はよくないと思う。より安定した雇用を目指したい。
 まず、この数ヶ月間日野自動車で続いている1ヶ月単位での細切れ雇用について話し合いました(1~2月、2~3月、3~4月で契約更新が行われている)。
 これでは不安定で生活もままならない、どうにかできないものか、というユニオンの訴えに対し、渋川法務部長は、「日野自動車との取引が一ヶ月更新になっていることは、日研総業としてもよくないと思う。このことに直ぐに対応することはできないが、長期的な雇用の安定をめざす仕組みづくりを含めて、今後ユニオンと話し合いを続けていきたいと思う」と前向きな姿勢を見せました。

■春闘要求、できるところから手をつけたい。
 つぎに、先日出した、春闘要求に関するやり取りを行いました。
 春闘要求については、直ぐにこたえられる部分と継続的に議論を進めていかなければならない部分がある、とした上で、以下のような回答がありました。

1.雇用の安定について
(2)労災及び私傷病による休職期間中の退職勧奨を行わないようにして下さい。
(3)全ての派遣、請負労働者に雇用契約書の写しを手渡し、本人が請求した場合は速やかに情報を開示すること。
→そのような前提になっている。必ずそのようにする。
ユニオンからは、各地から寄せられた現状を伝え、更なる徹底を要請。

2.賃金について
→派遣先メーカーとの関係もあり、簡単には答えられないが、取り組んでいかなくてはならない課題であると思っている。

3.作業服や寮などに関する改善要求について
(3)原則として、全ての寮の部屋毎にカギを付けて下さい。
 →原則的につけていきたい。
(4)派遣会社の業務担当者が無断で部屋に入らないようにして下さい。
 →会社としては、絶対にそうしたことがあってはならないと思っている。口をすっぱくしていっているところである。ユニオンからは、更なる徹底を要請。

4.業務担当者の意識改革と労働条件の改善
(1)派遣、請負労働者に対する業務担当者の差別と偏見、セクシャルハラスメント、パワーハラスメントをなくすための教育研修プログラムを策定、実施して下さい。
 →採用後すぐに2週間、6ヵ月後にさらに1週間の研修を・・・・からはじめている。セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、コンプライアンスなどが主な内容で、倫理行動基準もつくって対策しているところである。今後さらに改善していけるようにしたい。

(2)業務担当者の賃金・労働条件を改善して下さい。
  当面、サービス残業をなくして法定の残業代を支給して下さい。
業務担当者の過労については、問題視している。社内のコンピューターネットワークを20時で切ったり、事業所自体を20時で閉めるなどの働きかけを行っていきたいと思っている。

5.求人広告と募集方法の改善について
(1)求人広告においては、賃金・労働条件を具体的かつ明確に記載すること。
 ア 時給または日額表示を基本とすること。
 イ 通常の基準内賃金と残業代などを区別して明示し、「32万円以上可」などといった、大多数の労働者が受給不能な水準の総額表示を止めること。
 ウ 1、5、8月には賃金総額と手取りが大幅に減少することを明示すること。
 →当り前のことだと思う。

(2)勤務先は、「○○県○○市」などの地域名表示を止め、派遣先メーカーの企業名 を明示すること。
→これについては、メーカーの意向で載せない場合が多い。今後どうすればよいか、考えていく。

■今後具体的な形に
 ユニオンとしては、日研総業の前向きな態度を歓迎したいと思います。
 今後、できるだけ早く、具体的な形で状況を変えられるよう、話し合いを継続していくことが必要でしょう。そのためにも私たちのまだ知らない職場の情報をぜひお寄せください。そしてひとりでも多くの方がユニオンに合流してくださることを望みます。ご支援よろしくお願いします。

2007年03月21日 日研総業ユニオン トラックバック:0 コメント:3

2月15日、日研総業団体交渉の報告

 この回の団交で主となったのは、昨年11月に行われたアンケートの記述式部分の集計報告でした。三月中には、会社としてこのアンケート結果を活字化する予定とのことです。

 報告されたのは、およそ以下の内容(4000サンプル分とのこと)。
■賃金について
 ・長期働いている人を優遇してほしい。
 ・ボーナスがあればモチベーションがあがる。
 ・社員と同じ仕事をしているのになぜ賃金が違うのか。
 ・長期休業分の賃金をボーナスで補ってほしい。
 ・定期昇給をつくってほしい。
 ・他派遣会社より給料が安い。
 ・皆勤手当をつけてほしい。
 ・固定給にしてほしい。

■職場環境について
 ・有休が取りづらい(人が少ないので、バックアップ要員がほしい)
 ・残業を増やしてほしい。
 ・残業を減らしてほしい。
 ・ずっと一箇所で働きたい。
 ・安全に配慮してほしい。

■寮について
 ・寮費を安くしてほしい。
 ・ワンルームにしてほしい(プライバシー、セキュリティー)

■当社(日研総業)への要望
 ・やる気を評価してほしい。
 ・アンケート結果を全員に告知してほしい。
 ・配置を変えず、じっくり働かせてほしい。
 ・長く働けるような給料にしてほしい。
  などなど。。。

 アンケート結果では、私たちのように現場で働く人たちの意見が少なからず反映されていると感じました。ユニオンからは今後この結果を真摯に受けとめ、寮、賃金面などで具体的な改善をしてもらいたいと要請しました。
 渋川法務部長は、今後も団体交渉に前向きに応じながら、具体的改善についても話し合っていくと述べました。

2007年03月15日 日研総業ユニオン トラックバック:0 コメント:6